怒涛の数日
2019.05.26
 この暑さ たまらんけど湿気がないので家にいるといい風が入ってきて気持ちいい

 気持ちいい~なんてのんびりしてる場合じゃございませんのよ 奥様 ちょっと聞いてーーーー

 水曜日の朝 父が廊下に倒れていた
 トイレ行ったなあとウトウト寝ながら音だけはダンボになっていたが静かになったのでほっとして いつものごとく5時前に階段降りたら廊下でうつ伏せ状態で 声も出さず黙って転んでいた
 ヒヤーーー 父さん父さん と起こそうとするが 70キロもある老人 しかもうつ伏せ状態
 急いでダーを起こしてどうにか試みるも横にすることもできず 痛い離せーーと怒鳴りまくるし とにかく仰向けにしてダーが脇持って立ち上がらせてどうにかこうにか

 音も全くしないので 転んだのが分からなくなってるここ数か月
 いつもアットイレ行ったな 戻ったなと 音で確認 または廊下を歩いている音がするとすぐに下に降りて行って見守りベッドに戻す生活 だったが 私も熟睡できないし どうにかいい方法はと思っていた矢先

 眉間を2ミリほど切って 血が出て 目を打ったらしく 白目が真っ赤に充血 でも紫にはなっていない
 なんだかんだ言っても本人も私たちもパニクってるので 布団に寝かせて起きるまで様子見る
 他に怪我は いつものごとく 膝をずるずるとしたのか皮がむけていたが骨折はなさそう

 それでも起きてトイレ行くという 車椅子で行こうと言っても聞かない
 仕方ないのでズボンの後ろをもってどうにかこうにか連れて行くが 足が一歩も出ない
 車椅子乗ろうと後ろから誘導してどうにかこうにか

  朝、ケアマネに連絡してまた在宅医に来てもらい 目の処置をしてもらう 内出血してるだけのようなので目薬を出してもらう
 
 今年入ってからよく転ぶし 足がとにかく出ない 一歩が出ない
 押さえているので一人では車椅子も持ってこようがない
 そこでまた転ばれたら もう私一人ではどうしようもない
 それが一番怖い

 そんな調子で歩くからもちろん 大便も間に合わない(それは処理すればいいだけのことだが)
 なのに歩くという  手すりを動線に沿っておいているが足が出ないのに手だけ前の手すりに出そうとして前に転ぶ の繰り返し
 何を言っても 何をしようと言ってもいうこと聞いてくれないので ただ後ろからズボンをもって一緒に歩くという生活
 だから1日中 台所から居間にいるパパリンを監視
 立つときはトイレしかないので一緒に行動   疲れました

 夕方 またケアマネさんが来てくれて もっとデイを増やしたりショートを利用したり ゆくゆくは施設も考えた方がいいと勧められる
 
 私は母の場合は家で看取ったので父もと思っていたが 私がもうめいいっぱいだし 母の場合とまた認知やら性格やら違うので無理かもしれないという考えに変わっていった
 父が転ばずに安心して余生を過ごすことが出来ることが一番
 もう車椅子生活になってもそれは老いる過程で仕方ないことなんだと あきらめも最近ついてきた
 とにかく転ばず安全に暮らすこと
 でも本人が言うこと聞かないんだものなああ~

 まずはマットブザー とポータブルトイレを頼んだ
 と言っても在庫やら何やらで次の日に来るとは限らないが マットブザーだけは翌日もってきてくれた
 これをベッドから降りる足のところにひいて 私は同じ部屋で寝ることにした
 
 が、ベッドがギシギシ言う度に ドキッ 起きるのか?と思うと気が気じゃなくて眠れない
 他の椅子やらテーブルもどかして臨時として寝る感じ? 神経質の私は眠れるはずがない
 そんな状態で水・木・金 と過ごし土曜日やっとデイ
 ヘルパーさんやケアマネさんの助言もあり 起きなくても起こして寝巻のままでいいから出しなさい
 そうしないと私が倒れる とのこと

 傷もだんだん良くなり 鼻炎の薬も飲んでいるので眠いながらも起きてくれてどうにか
 着替えさせて朝食(食欲はある)食べさせて着替えさせている途中 トイレ 
 もうここでいいからとパットを当てその場でさせる 
 もうこうなりゃ 場所はどこでも構ってられない と思ってやっていたら大だった(^^ゞ
 それでもトイレ行くというので車椅子に乗せてトイレに行ったら お腹お祭り状態でまたもやトイレ内で着替え
 でもいっぱい出てよかったね
 あたふた デイの送迎に間に合って送り出し

 デイの方はケアマネから連絡行ってるので問題なし

 1日中寝ていたかったけど 班長の会費徴収やら 寝室の片づけ 部屋の仕切りの段差の解消するためにHCへ こうなりゃ買い物だって行けないのでスーパーへ と1日やることだらけ
 ご近所さんは近くの薬局で薬をもらいに行ってくれたり夕食のおかず持ってきてくれたり
 この日までは本人もまだ調子悪そうだしよくわかってない用で 車椅子でいうことを聞く

 ただ トイレはやはり行こうとするのでソワソワしだしたら トイレ?と促し車椅子でさせて戻ってきたりして就寝

 本日 日曜の夜中は2度ほどトイレにいったがそれも車椅子で移動してくれた

 デイに行った翌日はいつもそうだが 疲れるのか比較的よく寝てくれる
 1時にトイレ行ったきり5時まで寝てくれてた

 私は もう起きていたのでブザーをポケットに入れて朝の家事
 この音が くるみ割り人形の音楽で もうこの音色が頭の中ずーーーーとぐるぐる回ってる
 鳴ったので急いで行くとよっこいしょと起きてマットに足を付けている状態 
 車椅子で行こうと言っても歩くという デイのように職員さんのように接したら従ってくれるかな?と思い「将軍さん、これでいきましょう」と言ってみたが大丈夫と。
 仕方ないので後ろのパジャマをもってトイレまで行って 帰りはおとなしく車いすに乗ってくれてまたベッドへ
 もう少し寝るというので そのまま寝かせた

 それを2回 今9時半ですがいまだ寝てます がその方が私も楽なのでそっとしときましょう

 この3日間は二階にも行けず 何もできず 何もする気も起きず でも気持ちは落ち着かずという日々だったが
ベッドで寝て入れくれればブザーが鳴るので急いで行けば間に合う 安心感

 だけど 起きて居間にいるときはどうしよう
 トイレに行く動線は2ルート 居間→台所→トイレコース 居間→廊下→トイレコース
 どっちにするかはパパリンの気持ち次第
 マットをどこに置く?コンセントがあるので変なところには置けないし 一つのルートを車椅子で封鎖してみようか
 いやいや そんなことしたってどかして行こうとする そして転ぶに決まっている
 うーーーん( *´艸`) 起きてから考えよう

 ってなことでとりあえず  よく人から言われる
 貴方が倒れたらもっと大変なんだからと至急に介護申請をしてくれるそうなので デイの日を増やしたり他にサービス受けられるようです
 でも明日からというわけにはいかないので決まるまでちょっと神経使って大変だあああ

 パパリンは病気はないので長丁場になりそうなので 私たちの生活と共存していかねばならぬ
 共存するためにはいろいろなサービスをさらに受けることになるが なんだか可愛そうだなあとかいう気持ちを捨てようと思う
 
 私が20歳の時 父がくも膜下出血で入院手術した
 当時は完全看護ではなく家族付き添いで母が付き添っていた
 でもあまりにわがままで母が倒れ 私も仕事をやめ 母を家で見て 父には家政婦さんを頼んた
 父が退院して元気になっても母は他の病気もあり10年かけて自宅介護 亡くなったのは61歳
 退院して体が本調子じゃないのに 母のことも心配で父もよく頑張っていたが その母の年と今の私の年が同じになってきている
 因果は回る 
 同じことにならないように 私が元気でいなくてはならない そのためにも父にも協力してもらわなければならないと思う

 とりあえず ポータブルトイレがあれば夜はベッド脇で出来るから私も楽だなあ
 って前から言ってるんだけど「おればああいうのは嫌いだ」と言っているが促してどうにか使ってもらうようにすることが目標
 ここ数日 バリアフリーになっていない我が家を重いパパリンを車椅子で移動させるのはほとほと疲れた
 ヘルパーさんが教えてくれた 車椅子は押すんじゃなくて曳くと。 
 実践してみたらなるほどーーースムーズ  こうすれば力加減も自分でわかってくるんだ

 夜は寝てくれたら2~3時間は起きないので早く自分のお風呂も済ませることにしよう
 もう少しデイを増やしてもらえれば昼間、寝てることもできるし用事も買い物も済ませられる

 なんか急に来た けど これは母の力だと思う
 父が転ばない限り 私も頑固で自分でやろうとするので 転ばして父を大人しくさせて どうにか私たちが楽になるように仕向けてる としか思えない

 今、10時半 くるみ割り人形のメロディーがなったので行ってみたらトイレと。
 車椅子で行こうと促しても歩くも途中でダメだと気が付いたかすっとお尻に差し出したら座ったけど今度は洗面で立てない
 まあ 介護パンツとパットを当てているのでそのまましても大丈夫なんだけど 無理そうなのでベッドに戻して
一度座らせて朝の着替えさせたら もう一度寝ると。
 昼間寝てたら夜、眠れないんじゃないのかなあ・・・とにかく寝かしておこう
 水分だけ取らせてまた寝かせた

 今日はダーも休日出勤 でも町内会費は昨日全部終わったので後は集計だけ 気が楽だ
 寝てるパパリンの顔を見ていたら 愛しくて涙が止まらないけど 老いるってこういうことなんだね
 口喧嘩もするけど頑固だけどずいぶん前に比べたら言うこと聞いてくれるようになったよね
 父さんが転ばずに生活できることが一番だね


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